【雑記】今日から始める心理学 その1:パーソナリティ
どうも、そーかです。はじめましての人ははじめまして。みなさんは心理学をご存じでしょうか?少なくとも名前ぐらいは聞いたことあるよ。って方大半だと思います。僕もそうでしたが、心理学って聞くと堅いイメージありますよね。今回はそんな心理学について僕と一緒に勉強していきましょう。意外と私たちの身近なところに関係していますよ。
今回はパーソナリティについて。パーソナリティってなんだろう?どんなものが当てはまるのだろう?そう思った方は、少しでも見てくだされると。
パーソナリティについてとその理論
さて、パーソナリティが私たち個人の感情や思考などの特徴をさしているのは理解いただけたかと思います。パーソナリティの理論として代表的なものは2つあり、類型論と特性論と呼ばれるものです。
類型論と特性論について詳細はそれぞれ記載しますが、簡易表に表すとこんな感じ。
①類型論
類型論とは、何らかの形(タイプ)に基づき分類していくものです。今回は2つ紹介いたします。早速見ていきましょう。
ユングの類型論
スイスの精神科医で心理学者である、カール・グスタフ・ユングが発表した理論で、心的エネルギーが自己の内面に向くか、外面に向くかで分類した類型論です。
内向的、外向的という言い方をしますが例えば、愛想がいい。とか、集団で行動することが多い。などは外向的な面を表し、引っ込み思案や物静かなどは内向的な面を表していると分類するわけですね。それに加えて、人間の4つの心的機能による4×2の8通りに分類するというのがユングの類型論です。
クレッチマーの類型論
ドイツの医学者であり精神科医である、エルンスト・クレッチマーが発表した理論で、精神疾患と体型や病前のパーソナリティなどから分類した類型論です。
クレッチマーは二つの気質により分類されるとしており、それぞれ循環気質と分裂気質に分類しています。循環気質は「親しみやすい」や「陽気な」、「朗らかな」などの面を体系的に肥満型に対応するのに対し、分裂気質は「よそよそしい」や「内気な」、「寡黙な」などの面を体系的に細長型に対応させ分類させています。
また、循環気質は単純で周囲が理解しやすい気質。分裂気質は外面と内面が乖離しており、周囲が理解しにくい気質としています。気質と体系を対応させたのがクレッチマーの類型論ということですね。
②特性論
類型論よりも多数の特性に分け、その組み合わせによって特性を理解していくものです。こちらも2つ紹介します。今回は紹介しませんが、キャッテルの特性論なんかも面白いです。興味を持ちましたら調べてみてください。
アイゼンクの特性論
ドイツの心理学者、ハンス・アイゼンクが発表した理論で、内向的か外向的か、情緒が安定しているか、精神病的傾向の3次元からなることを示しました。これをもとに作成された性格検査では、内向的か外向的か、情緒が安定しているかの2次元の性格検査となっています。
ビッグファイブ
個人の性格に関する特性論で、人の個性は5つの因子によって分類されるとしています。それぞれ「開放性」、「外向性」、「神経症傾向」、「誠実性」、「協調性」の5つで個人によってこの5つの因子の強弱が違うため、人の性格が異なるというのがビッグファイブによる特性論の主張です。
また、ビッグファイブは特性ごとに点数をつけその結果によって個人の性格を分類します。下はあくまで例ですが、実際にやってみましょう。
当てはまるものには3点、そうでないものは0点を加点します。*がついているものは当てはまるものに0点、そうでなければ3点を加点してください。
パーソナリティが同じ人はいません。自分自身が当てはまるタイプや特性を少しでも理解できたでしょうか?次はその理解の話。
パーソナリティの理解
パーソナリティとはどういうものか、どういう類型や特性があるのか前項で解説しましたが、それを私たちはどのようにして理解するのか。この項では、他社のパーソナリティの理解について話していきたいと思います。
①観察法と面接法
観察法とは、観察者が対象の行動を見て記録します。ここで重要なのが対象者の置かれている状況が多岐にわたっていることです。そうすることで、対象の持続的かつ一貫的な行動などを可視化することができます。
一方、面接法とは面接者と対象者が会話をする中でパーソナリティを理解しようとする方法で、対象者の行動や面接者との対話の中での発言の内容などから把握します。面接法には、面接者が直接対象者に聞く直接面接法と、観察者から話してもらいその中から分析する間接面接法があります。
大雑把な考えですが、人の行動を見て理解するのが観察法で、実際に人としゃべったりして理解するのが面接法という認識でよいと思います。
②テスト法
テスト法とは、対象に一定条件のもとで課題を課し、それに対する反応や回答から大正のパーソナリティを理解しようとするものです。
例として3つほど紹介します。
1.質問紙
質問による回答で傾向を推しはかります。質問に対して素直に答えているか、正確に答えているかなどが判断することができます。
2.作業検査法
対象に一定の作業をさせ、その実施態度、遂行結果から大正のパーソナリティを測定するものです。質問紙などと違い非言語な検査方法なので、意図的な操作が難しくより対象の正確なパーソナリティを把握することができますが、作業内容によって対象のパーソナリティの一部分などしか得られないという場合もあります。
3.投影法
曖昧で多義的な刺激から対象の自由な反応を得て、それを分析することによってパーソナリティを理解する方法です。
対象の行動を分析したり、十分なデータを得るには観察者の技量も必要であり、一度に多くの人に対して実施することが困難という弱点もあります。
投影法に関して説明が不十分だとは思いますが、興味を持った方はロールシャッハテストや文章完成法など試してみてはいかがでしょうか?
パーソナリティの形成と変化
自己のパーソナリティは、いくつかの要因によって形成、変化します。今回はどのような時に自己のパーソナリティは形成されるのか、あるいは変化する際はどのようなことが起こっている場合が多いのかについて話していきたいと思います。
パーソナリティの形成
①先天的な個人差
新生児期に外的刺激に対してどのような反応を示すかなどは生まれたときから個人によって変わっているパーソナリティです。
②養育態度
親と子の間の関係によって子供のパーソナリティが形成、変化するというものです。例えば親が圧力的で束縛的な場合、子供は服従的になりやすい傾向があり、親が子を甘やかすとわがままになりやすくなったり、反抗的になりやすくなったりします。
③身体的特徴
クレッチマーの類型論でもふれましたが、太っている人はおおらかな感じがする。などに加え、容姿がいい人は人あたりがよい傾向があるなどのように体型だけでなくその他の身体的特徴によってもパーソナリティの変化は起こります。
性格の変化
パーソナリティについての理論では、その人が生まれ持った気質を中心に分類をしてきました、先ほど述べたパーソナリティの形成については、幼少期の環境や状況によって「狭義の性格」が生まれます。そこから社会的経験などにより「社会的性格」などが形成され、現在の自分の役割や立場によって「役割的性格」が形成されます。
社会的性格は、日本や住んでいる地域、所属する団体によって出来上がっている性格です。例えば、日本人は時間に厳しいのように日本という社会の仕組みによって性格が形成される場合もあります。もちろん、海外にも時間が厳しい人はいますし、逆に日本でも時間にルーズな人もいます。
人間は一貫して同じ性格を持つのではなく、社会的性格や役割的性格を変えています。これはゲームでいう職業システムみたいなものだと考えてくださればいいです。自分なりの解釈で申し訳ないですが、近接職で攻撃よりだと荒々しく、逆に回復薬だとおっとりしているみたいな感じでしょうか。自分が置かれている立場によってそれらしく見える、もしくはそれらしく振舞うことも性格の一部といえます。
終わりに
いかがでしたでしょうか。僕自身心理学についてあまり詳しいわけではありませし、今回はパーソナリティという自己を見つめる話でしたが、少しでも興味を持ってくだされば幸いです。次回の予定は今のところありませんが、不定期でも更新していけたらと思います。今回はこの辺で。
それでは、また。